the Caduceus of Hermes

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Groll


「ッッくしょぃ!!」

「あァ?何だバンビーノ、風邪か?」

「ちげぇよ!」

「まあ、ここんとこ冷えるからな…

 雪が降らねぇうちに、早めに片付けるぞ」

「ああ…」







―――秋が終わった





吐く息が白くなって

指先が赤く切れて


木々の葉が落ちて

霜が降りるようになって

イヴなんとかっていうバラも枯れて




あれから何ヶ月も経つのに






エリーゼが、外に出てくる事は 無い






馬鹿なオレでも、何となく解る



エリーゼは何か難しい病気で

簡単には治らなくて


だから


学校にも行けなくて

屋敷の中に籠りっ放しで


だから



窓から外を見てる





悲しそうに


寂しそうに


苦しそうに



今にも泣きそうな顔で



オレなんか目に入らないくらい

必死に遠くを見詰めてる




あの顔を見掛ける度に




エリーゼのあの叫びが甦ってきて

耳から離れない






『 いやああああああぁぁぁぁぁぁ ――― ッ … !! 』





アイツさえいなければ


エリーゼがこんなに苦しむ事は無かった




『 あぁぁ … ああああぁぁぁぁぁ ……・ っ … ! 』




エリーゼは何も悪くないのに





『 ―― 私なのよ … っ !! 』





アイツがエリーゼに変な事を言わなければ


アイツがエリーゼに接触しなければ



アイツが… エリーゼに……








ノア……!!




赦さねぇ……!!!
ゲスト リク 18:30 comments(0)
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