the Caduceus of Hermes

Verlieren


ウォーレン。



お前の剣は、私を護る為にあるのだ。






『申し訳ございません、クラウス様。
 ウォーレン・アーマンド・トランセル、
 本日を以てプラエトリアニを除隊致します!』


やめろ…!!


『主の命に背くことを…どうか…お許しください…っ!』




駄目だ、その剣を、その女の血で穢してはならない。




お前がその剣を、その女に突き立てるということは、




ウォーレン・アーマンド・トランセルが

プラエフェクトゥス・プラエトリオが

ルーデンドルフ家・近衛隊長が



シャルロッテ・アヌシュカ・エッフェンベルクを

エッフェンベルク伯爵令嬢を





殺すということ。







復讐は果たされるだろう。

私が…私達が、この時を、どれだけ待ち望んだことか。



だが、それが何を意味するか、お前が理解していないはずがない。

たとえ復讐を果たしたとしても、お前を失っては意味がないんだ。





大切な者を、


もう何も、失いはしない。


そう、誓った。


もう、二度と―





「やめろぉぉぉ―――――――っ!!!!」





乾いた銃声


延ばした手は、お前の剣を止めることは出来なかった。


代わりに手のひらに纏わりついたのは、

















何故、ロンズデール子爵は、お前に銃口を向けている。
何故、お前が殺されなければならない。
何故、復讐は、果たされない。
何故、再び、大切な者が―




何故







何故










何故













「うあぁぁぁああああ……っ……!!!!」










何故




復讐に手を貸すと、


その女を、亡きものにすると、


すべて計画通りだと、


そう言ったではないか。




何故、


ウォーレンを殺した。





強く握った手のひらは、
あいつの血で、赤く染まっている。




また、この手から

大切な者を、失ってしまった。

もう、これ以上失わないと、

そう誓ったのに。





何故





「あなたは……っ!!!」




お前の剣は、私を護る為のものだ。
お前の剣は、お前自身を守る為のものだ。
お前の剣は、リーネを護るはずだったものだ。




それなのに―




何故、お前の剣が、お前の血で濡れているんだ。










許せない







パトリック・ジェレマイア・ロンズデール








「…ク…ククク…アハハハハハハ……!」


…レオン?




……何が可笑しい…?





何故








何故―










そして、


怒りと絶望の感情はそのままに、



私の意識は、途切れた。
ゲスト クラウス 20:30 comments(0)
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